なぜトランプ氏は「タイレノールが自閉症の原因」と発言したのか?専門家報酬、訴訟、SNS…科学的根拠なき主張の裏側を徹底解剖
トランプ政権が「妊娠中のタイレノール使用は自閉症を引き起こす」と警告し、世界中の妊婦に衝撃を与えました。しかし、その最大の根拠とされた「ハーバード大学学部長」の研究は、司法によって信頼性を否定されたものでした。この記事では、科学的真実が個人の信念や政治的思惑によっていかに歪められ、公衆の不安を煽ったか、その裏側を解説します。
山田悠史
2025.10.01
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トランプ大統領と保健福祉長官であるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は、世界中の妊婦やその家族を震撼させる警告を発しました。「タイレノールを飲んではいけない」「それを避けるために必死で戦ってほしい」。その理由は、妊娠中のタイレノール(主成分:アセトアミノフェン)の使用と、子どもの自閉症との間に因果関係があるというものでした。
この発言は、長年、妊娠中の痛みや発熱に対して最も安全な選択肢の一つとされてきたアセトアミノフェンへの信頼を根底から揺るがし、大きな混乱と不安を引き起こしました。しかし、彼らが「科学的根拠」として提示した証拠は、信頼に足るものだったのでしょうか。本記事では、これまでの報道内容をもとに、この主張がいかにして構築され、なぜ発せられたのか、その裏側を掘り下げていきたいと思います。
「ハーバード大学学部長」の研究が根拠?覆された「科学的証拠」の実態
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