脅威の致死率「ニパウイルス」について、私たちが知っておくべきこと
最近ニュースやソーシャルメディアなどで話題の「ニパウイルス」について、今分かっていることをまとめました。
山田悠史
2026.02.01
読者限定
南アジアを中心に、散発的ながらも深刻な被害をもたらし続けている「ニパウイルス」。高い致死率とパンデミックを引き起こす潜在的なリスクから、世界保健機関も「最優先で対策すべき病原体」の一つに指定しています [1]。日本とニューヨークの医療現場ではもちろん出会ったことのない感染症ではありますが、最近になりインドで感染者が確認され話題です。今回は、このウイルスの正体や感染の仕組み、そして希望の光となりうるワクチン開発状況について、これまで報告されている論文に基づいて解説します。
「最優先病原体」ニパウイルスの正体とは
ニパウイルスは、1998年にマレーシアで初めて確認されたウイルスで、オオコウモリを自然宿主としています [1]。当初はブタを介してヒトへ感染しましたが、その後のバングラデシュやインドでの流行では、ウイルスに汚染されたナツメヤシの樹液を摂取することによる感染や、ヒトからヒトへの直接感染も確認されています [2]。
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