【米政府閉鎖】トランプ氏が狙う科学界の破壊、大量解雇。日本への影響は?
トランプ氏の政治的思惑から始まった米政府閉鎖は、単なる一時的な機能停止にとどまらず、連邦職員の「大量解雇」という前代未聞の事態に発展しています。この記事では、世界の医学研究を支えるデータベース『PubMed』の更新停止など科学界を襲う危機的状況と、共同研究の停滞といった日本への深刻な影響を解説します。
山田悠史
2025.10.06
読者限定
アメリカで、連邦政府の一部機関が閉鎖(シャットダウン)するという、日本では考えられない事態が再び起きています。これは、議会での与野党対立によって新年度の予算が成立せず、政府機関の活動資金が枯渇するために起きる現象です。しかし、今回、トランプ政権下で発生した政府閉鎖は、これまでの単なる政治的駆け引きとは一線を画します。「戦いを楽しむ」大統領の下、科学技術分野において「異次元の危機」が迫っていると、専門家たちは深刻な警鐘を鳴らしています。今回の記事では、なぜこの政府閉鎖が起き、そしてそれが世界の科学界や私たちの住む日本にどのような影響を及ぼすのかを、考えていきます。
なぜ異例の事態に?「戦いを楽しむ」トランプ氏の政治的思惑(1,2)
そもそも政府閉鎖は、大統領府と議会の間で予算案が合意に至らないことで発生します。しかし、過去の閉鎖が政治的妥協点を探るプロセスの一部であったのに対し、今回の事態はトランプ氏自身の政治的意図が色濃く反映されているようです。
提携媒体
コラボ実績
提携媒体・コラボ実績
