2050年には世界の3人に2人が都市住民に。最新研究が示す都市の未来
2050年には世界人口の3分の2が都市で暮らすとされる今、私たちの健康は「住む街」のデザインに大きく左右されることがわかってきました。最新の研究をもとに、都市生活に潜む健康格差のリスクと、気候変動対策がもたらす意外な健康メリットについて解説します。
山田悠史
2025.12.17
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便利だが、空気が悪くストレスがたまる都会。
不便だが、自然豊かで空気がきれいな田舎。
どちらが健康に良いかという議論は、古くから繰り返されてきました。しかし、世界中で急速な「都市化」が進むいま、この問いはより複雑で、かつ切実なものになっています。2025年11月、医学誌『Nature Medicine』に掲載された論文(1)は、都市での生活が私たちの健康に及ぼす影響について、社会的な不平等や気候変動といった視点を交えながら、多角的な分析を行っています。
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- 加速する都市化と、広がる「健康の格差」
- 健康を決めるのは「病院」ではなく「街の構造」
- 「気候変動対策」は最強の「予防医療」
- 私たちが知っておくべきこと、できること
- 参考文献
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