その関節サプリ、大丈夫ですか?グルコサミンとアルツハイマーの気になる関係

「関節にいい」と親しまれてきたグルコサミンに、思わぬ疑問符がつきました。今年発表された研究は、マウスの実験と約6万人分の患者データの両面から、グルコサミンがアルツハイマー病を悪化させる可能性を指摘しています。
山田悠史 2026.07.15
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膝や腰の痛みを和らげたいと、グルコサミンのサプリメントを毎日飲んでいる方は少なくないと思います。日本では、ドラッグストアなどでも気軽に買える、いわば国民的サプリのひとつです。ところが2026年、そのグルコサミンがアルツハイマー病を「悪化させる」可能性を指摘した研究が発表され、大きな話題を呼びました。[1] 今回は、この少し不安をかき立てるニュースを読み解いてみたいと思います。

脳への「糖のつけすぎ」という新しい視点

この研究がまず注目したのは、アルツハイマー病の脳で起きている、ある変化でした。私たちのからだの中では、タンパク質に糖の鎖を付ける「糖鎖修飾」という作業が絶えず行われています。ところがアルツハイマー病の脳では、この糖のつけすぎ(研究者が「ハイパーグリコシレーション(過剰糖鎖化)」と呼ぶ状態)が起きていたのです。マウスの実験では、糖鎖を作る働きを遺伝子操作で抑えると記憶が改善し、逆にグルコサミンを口から与えると、記憶の成績が悪化しました。グルコサミンはまさに、この糖鎖の材料になる物質です。つまり、材料を余計に足すと病気の脳ではかえって悪さをする、という筋書きが見えてきたわけです。

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