プラスチックを「7日間」やめてみたら

「ペットボトルや食品容器から、ごく微量の化学物質が体に取り込まれている。」近年の研究が示してきたこの事実に、生活の工夫で本当に対抗できるのか。今年Nature Medicine誌に報告されたPERTH試験は、その問いにランダム化比較試験で答えを出した初めての研究です。
山田悠史 2026.05.20
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ペットボトルの飲み物、ラップに包まれた弁当、シャンプーの容器。私たちの暮らしは、数えきれないほどのプラスチックに支えられています。その便利さの裏側で、これらの製品からはごく微量の化学物質が少しずつ溶け出し、私たちの体に取り込まれていることが、近年の研究で明らかになってきました。

代表的なものに、プラスチックを柔らかくするためのフタル酸エステル類やポリカーボネート、缶の内側コーティングに使われるビスフェノール類があります。これらは「内分泌かく乱物質」として知られ、心血管の病気や代謝の異常との関連を示唆する研究が積み重なっています[1–3]。とはいえ、「日常生活の工夫で、体に入る量を本当に減らせるのか」という点については、これまできちんと答えた介入研究はほとんどありませんでした[4]。

そこに一石を投じたのが、今年Nature Medicine誌で報告された、オーストラリアで行われたPERTH試験です[5]。

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