ゴールを守るか、頭を守るか。W杯でも活躍するサッカー選手の「その後」が教えてくれること

ワールドカップに沸くいま、医師の視点から気になるのは、選手たちの「その後」の健康です。近年の大規模研究は、元プロ選手はむしろ長生きする一方で、脳の病気のリスクは高まり、しかもその差が「守備位置」に表れるという、意外な事実を明らかにしました。
山田悠史 2026.07.08
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サッカーワールドカップがアメリカで開幕し、こちらニューヨークでも街のあちこちで歓声が上がっています。選手たちの華麗なプレーに見とれながら、医師という立場からはこんなことにも気が向いてしまいます。ピッチの上で輝いた選手たちは、その後の人生を健康に過ごせているのだろうか。実は近年、この問いに真正面から答えようとした大規模な研究が複数発表され、少し意外な、そして考えさせられる結果が明らかになっています。

まず朗報から。選手はむしろ「長生き」だった

まず、最初にお伝えしたいのは、明るいニュースです。英国スコットランドの元プロサッカー選手7,676人を、年齢や社会的背景をそろえた一般の人23,028人と比べた研究では、選手たちは70歳になるまでの死亡率がむしろ低い、という結果が出ています。[1] とくに「虚血性心疾患」で亡くなるリスクは2割ほど低く、肺がんによる死亡に至っては約半分でした。若い頃から体を鍛え、走り続けてきた人生が、心臓や血管を守ってくれたのでしょう。運動が健康に良いという、私たちがよく知る事実はここでも裏づけられたわけです。

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  • 興味深いのは「守備位置による差」
  • 私たちがここから学べること
  • 参考文献

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