顔写真1枚で寿命がわかる?AIが見抜く「見た目年齢」と生存率
「老けて見える人は体調も悪そうだ。」医師が診察室で肌で感じてきたこの直感を、AIが数字に変える時代が来ました。医学誌Lancet Digital Healthに発表された研究では、4000万枚以上の顔写真で学習したAIが、がん患者の「見た目年齢」と生存の見通しを顔写真1枚から推定できることが示唆されました。今回はその具体的な中身と、私たちがどう受け止めるべきかを解説します。
山田悠史
2026.10.28
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「顔は健康の窓」を数値化する試み
経験を積んだ医師は、患者さんの顔色や表情から「この人は実年齢より弱っていそうだ」と感じ取ることがあります。しかし、この感覚は主観的で、人によって判断がぶれるという弱点がありました。まあ当然と言えば当然なのですが。
そこで、米ハーバード大学などの研究チームは、まずインターネット上の4000万枚を超える顔写真をAIに学習させ、顔の特徴を捉える「基盤モデル(FAHR-Face)」を作りました。そのうえで、このモデルを2つの用途に応用しました。1つは顔写真から「生物学的な年齢」を推定するAI(FAHR-FaceAge)、もう1つは顔写真から生存のリスクを直接推定するAI(FAHR-FaceSurvival)です。年齢推定の精度は、一般の人の写真で平均誤差5.1年と、基盤モデルを使わないAI(誤差6.9年)を上回りました。
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