「アルツハイマー病の芽」が見つかっても、遅くない!15年間の追跡で見えた、食事と認知症リスク3割減の関連
認知症は「なってから」ではなく「なる前」からの備えが大切だと言われます。スウェーデンで約1900人の高齢者を最長15年間追跡した新しい研究は、血液検査でアルツハイマー病の変化がすでに疑われる人でも、炎症を起こしにくい食事を続けている人では認知症の発症が少なかったと報告しました。この結果をどう受け止めればよいのか、今回はこの研究について解説していきます。
山田悠史
2026.09.09
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アルツハイマー病では、もの忘れなどの症状が現れる20年以上前から、脳の中で病的な変化が静かに始まっていることが知られています。そして近年、この変化を血液検査だけで捉えられるようになってきました。
今回の研究では、アルツハイマー病に特徴的な変化を反映する「p-tau217」というタンパク質に加え、神経細胞のダメージを反映する「NfL」、脳内の炎症に関わる「GFAP」という3つの血液マーカーを測定し、値が高い(リスクが高い)人と低い人に分けたうえで、食事との関係が調べられました。
対象となったのは、ストックホルムに住む60歳以上で認知症のない1865人です。地中海食への近さ(AMED)、心臓や血管によい食事の指標(AHEI)、そして食事が炎症をどれだけ起こしにくいかを示す指標(rEDII)という3つの「食事パターン」への当てはまり具合が繰り返し評価され、平均8.4年、最長15年にわたり追跡されました。この間に240人が認知症を発症しています。
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