【アルツハイマー病最前線】自己診断テストと血液検査で「精度90%」、専門誌が報じた画期的新手法

アルツハイマー病の簡単な早期発見が、現実のものになるかもしれません。患者さん自身が操作する約11分のデジタルテストと血液検査を組み合わせ、診断精度を90%にまで高める画期的な研究が専門誌で発表されました。この記事では、その具体的な手法と、私たちの未来に何をもたらすのかを解説します。
山田悠史 2025.10.15
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アルツハイマー病の新しい治療薬が実用化され始め、これまで以上に「早期発見」の重要性が高まっています。しかし、多くの人が最初に相談する「かかりつけ医」で、その早期発見をしたり、正確に診断を導いたりというのは難しいのが現状でした。

この課題に対し、スウェーデンの研究チームが開発した画期的な手法が、権威ある医学誌『Nature Medicine』で発表され、大きな注目を集めています(1)。患者さん自身がタブレットで操作する約11分のデジタル認知機能テストと、血液検査を組み合わせることで、かかりつけ医でのアルツハイマー病診断の精度を劇的に向上させる可能性が示されたのです。これは、専門医でなくとも、身近なクリニックで早期診断への道が大きく開かれることを意味します。

かかりつけ医を超えるデジタルテスト「BioCog」の衝撃

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