なぜ経済界トップは辞任したのか?新浪氏報道から考える、日本と世界「大麻をめぐる断絶」
経済同友会の新浪剛史氏が、海外で購入したサプリメントを巡る騒動で辞任した一件は、大麻に対する日本の法律や社会の厳しい現実と、世界の潮流との「断絶」を浮き彫りにしました。本記事ではこの問題の深層を探るとともに、大麻が持つ医療の可能性やリスクについて科学的な視点から多角的に解説し、日本社会がどう向き合うべきかを問いかけます。
山田悠史
2025.09.08
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経済同友会代表幹事という日本経済の中枢を担う一人、サントリーホールディングスの新浪剛史氏が会長職を辞任したというニュースは、多くの人に衝撃を与えました。警察の捜査を受けたと報じられる一方、本人は記者会見で「法を犯しておらず潔白だ」と強く主張しています。ではなぜ、潔白を訴えながらも、日本を代表する企業のトップは辞任という道を選ばざるを得なかったのでしょうか。
この一件は、単なる個人のスキャンダルでは片付けられません。日本の厳格な法律と、大麻に対する世界の常識との間に生じた「巨大なズレ」を浮き彫りにしているかもしれません。また、私たち日本人が「大麻」という言葉に抱く漠然としたイメージと、科学的な実像がいかにかけ離れているかをも示唆しているようにも感じます。
本記事では、この騒動の深層を探るとともに、科学の光を当て、医療、社会、法律の各側面から、この複雑な問題の核心に迫ります。
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- 事件の深層 ― 「知らなかった」では済まされない現実
- 潔白を訴えても辞任、なぜ?日本社会の厳しい目
- 科学は「大麻」をどう見ているのか?
- 「酒・タバコより安全」は本当か? リスクの科学的比較
- 世界の潮流と日本のこれから
- 参考文献
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