インフルエンザワクチンが変わる? 米国で世界初の「mRNAインフルワクチン」承認

2026年8月5日、米食品医薬品局(FDA)が、世界で初めてmRNAワクチンの技術を使ったインフルエンザワクチンを承認しました。約4万人が参加した臨床試験では、従来型ワクチンに比べて発症が相対的に約27%少ないという結果でした。ただ、この数字には少し注意が必要です。今わかっていること、まだわかっていないことを、整理してみたいと思います。
山田悠史 2026.08.20
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新型コロナワクチンでおなじみになった「mRNAワクチン」という技術。これをインフルエンザに応用したモデルナ社のワクチン「mRNA-1010(製品名mFLUSIVA)」が、この夏、米国で承認されました。対象は50歳以上の成人で、米国では2026-2027年シーズンからの接種開始が見込まれています。

製造期間が「6か月」から「6週間」に

皆様ご存知の通り、従来のインフルエンザワクチンの多くは、鶏の卵の中でウイルスを育てて作られています。この方法では製造に約6か月かかるため、「今年はどの型が流行するか」という予測を、流行の半年も前、2〜3月頃には決めてしまわなければなりません。ところがインフルエンザウイルスは絶えず姿を変えるため、秋になってみたら別の型が流行していて、ワクチンとの「ミスマッチ」が起きてしまうことがあります。

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