【認知症予防】1万歩は不要? 1日5000歩で認知機能の低下が遅れる可能性。「歩行」と「タウ」の意外な関係

1万歩も歩かなくていい?アルツハイマー型認知症のリスクがある人でも、1日3,000~5,000歩という適度なウォーキングが認知機能の低下を遅らせる可能性が、Nature Medicine誌の最新研究で示されました。その鍵は、脳内の原因物質「タウタンパク」の蓄積を抑えることにあるようです。
山田悠史 2025.11.19
読者限定

「認知症予防のために運動が良い」ということは、多くの人が耳にしたことがあるでしょう。特にアルツハイマー病のリスク要因のうち、運動不足は自らの力で改善できる(修正可能な)重要な要素の一つとされています。しかし、「具体的にどれくらい歩けばいいのか?」「運動が脳の中で一体何をしているのか?」という核心的な部分は、これまでハッキリとは分かっていませんでした。

この疑問に対し、一つの答えを示す研究(1)が、医学誌『Nature Medicine』に発表されました。この研究は、従来の曖昧な自己申告による運動量ではなく、「歩数計」で客観的に測定した歩数と、最新の脳画像診断(PET検査)を組み合わせています。その結果、アルツハイマー病の進行を遅らせるために必要な「歩数の目安」と、運動が脳を守る「メカニズム」が、具体的に見えてきました。

脳に「アミロイド」が溜まった人ほど、歩く効果は絶大

この記事は無料で続きを読めます

続きは、2225文字あります。
  • 歩行がブレーキをかけるのは「タウ」の蓄積
  • 目標は1万歩でなくて良い
  • 研究の限界と今後の課題
  • 参考文献

すでに登録された方はこちら

提携媒体・コラボ実績

読者限定
【衝撃】「20分走らないと脂肪は燃えない」「睡眠は90分サイクル」は嘘...
サポートメンバー限定
最新ゲノム解析が解き明かす、人類と牛乳の意外な歴史
誰でも
2026年新年のご挨拶
読者限定
診察室の会話をAIが記録? 最新研究が示す「AI医療秘書」の実力と課題...
サポートメンバー限定
「採血だけでがんが見つかる」は本当か? 「リキッドバイオプシー」 の現...
読者限定
2050年には世界の3人に2人が都市住民に。最新研究が示す都市の未来
サポートメンバー限定
「不整脈ならカフェインは禁止」の常識が覆る?コーヒー愛好家に朗報
誰でも
【重大発表】クリスマスに、皆様へ「健康の結論」をお届けします。