あなたの体は何歳ですか?「老化時計」が明かす、臓器ごとに進む老いの正体
実年齢と「体の本当の年齢」は、じつは同じとは限りません。血液や遺伝子から老化の速さを測る「生物学的時計(老化時計)」の研究がいま急速に進み、病気の早期発見や予防のあり方を変えようとしています。世界的権威が最新の知見をまとめた総説をもとに、私たちが今のうちに知っておきたいポイントを紹介します。
山田悠史
2026.07.22
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この100年で人間の平均寿命はおよそ2倍になりました。ところが、健康に過ごせる期間(健康寿命)は同じペースでは延びておらず、心臓病やがん、認知症、身体の障害などを抱えて暮らす人はむしろ増えています。この「長生きするけれど健康ではない」というギャップを埋める鍵として注目されているのが、老化の速さそのものを数値で測る「生物学的時計」です。今回はそんな概念を取り扱った論文をもとに最新の知見をシェアしていきます[1]。
老化は「一定のスピード」では進まない
かつて老化は、誰の体でも年齢とともに一定の速さで進むものと考えられてきました。しかし近年の大規模な研究で、その常識は覆されつつあります。血液中のタンパク質やDNAの変化を数万人規模で追跡すると、老化は一定ではなく、人生のなかで何度か「波」となって加速することがわかってきたのです[2]。
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