健康にいいこと3選【医者のいらないラジオ】

先日放送された医者のいらないラジオでは、山田が考える「健康にいいこと」を10個紹介。今回のニュースレターでは、そのうち3つを取り上げました。
山田悠史 2024.05.17
誰でも

ポッドキャスト「医者のいらないラジオ」は、“医者のいらない状態を医者と一緒に目指そう”という矛盾した番組です。先日放送された内容の一部を、ニュースレターにて皆さまにお届けします。今回は、健康にいいこと10選、のうち3つを紹介しようと思います。

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運動は百薬の長!

新里「今日の放送で取り扱うのは、健康にいいこと10選のうちの、前半の5つを山田先生にお話しいただこうと思います。一つ目は毎回お話ししていますが、『運動』ですかね?」

山田「やはり何か一つ挙げろと言われたら運動ですね。変な健康法を実践するくらいなら、まともに運動するのが一番いいのではないでしょうか。

でも、運動が良いとわかってはいてもなかなかできない、継続しない人も多いですよね。実際のところ、世界的にみても4人に1人はほとんど全く運動しないと言われています。先進国になるとこの数字は増えるので、もしかすると日本はもっと多いかもしれないですよね。

デスクワークの方で全く運動してませんみたいな状況もあり得るわけですよね。運動しないことのマイナス面はもちろん、座っている時間と健康リスクとの関連性も知られています。」

新里「そうなんですね。以前、運動は様々ながんのリスクを下げるという話がありました。逆にリスクを上げてしまう生活習慣はなんですか?」

山田「やはり、タバコとお酒ですよね。運動の次に健康を維持するために必要なものといえば、タバコとお酒の習慣がある人はやめるということかなと。健康のために生きてるわけじゃないとか、何か健康オタクになったら不幸せだとか、そうしたコメントをいただくこともあるのですが、逆に健康が自分の幸福感と関連するという側面を見逃すこともできません。最終的には本人の価値観ですし、もちろん自由ですが、できる範囲で一つでも実践することは、将来の助けにはなるのかなと思います。」

社会的孤立と病気の関係

新里「ここまでで2つご紹介いただきましたが、3つ目はなんでしょうか?」

山田「3つ目は人間関係です。普段、高齢者の診療をしているので、高齢者における社会的孤立、それに苦しむ方と向き合うことが非常に多いんです。社会から孤立することが、認知症やうつ、心臓の病気、死亡リスクを高めるという関連性こはよく知られています。

特に働く世代の方たちが仕事に明け暮れているうちに、大切な友人や趣味仲間を失っていき、引退の時期を迎えたときには、会社という唯一のコミュニティを失い、気がついたら社会的に孤立してしまっていた、みたいなケースに多く出会います。仕事の忙しさのなかでも友人との関係は大切にしていただきたいなというふうには思います。家族も友達も別にいつでも会えるからいいやと思って、ついつい会社の同僚との飲み会ばかりを優先してしまう、みたいなことにならないようにしたいですね。

老年医学の観点からも、人間関係、コミュニティを持つことは歳を重ねていく上で非常に重要な要素なので、特に働く世代の方には今ある人との繋がりを大切にしてほしいです。」

以下の話題、続きが気になる方はVoicyからぜひお聞きください。

・年に1回の健康診断はコスパがいい?

・健康診断に含まれない、ぜひ受けてほしい検診とは?

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