もしかして、あの人も? 高齢者の「セルフネグレクト」という見過ごされがちな問題
あなたは「セルフネグレクト」という言葉をご存知でしたか?今回は、見過ごされがちなこの問題をご紹介します。
山田悠史
2025.07.09
読者限定
「最近、身なりに構わなくなった」「家がゴミで溢れている」「必要な治療を受けていないようだ」――。あなたのまわりの高齢者に、そんな心配な様子はないでしょうか。もしかしたらそれは、単なる老化や性格の問題だと思われているかもしれません。あるいは、認知症のある頑固な高齢者だという形でのみ認識され、問題が放っておかれてしまっているかもしれません。しかし本当は、「セルフネグレクト」という、支援が必要な状態のサインではないでしょうか。
医学雑誌『The New England Journal of Medicine』に掲載された論文1は、このセルフネグレクトを「臨床的、社会的、倫理的ジレンマ」と位置づけ、その複雑さと向き合うための新たな視点を提案しています。この記事では、その内容をひもときながら、私たちにとって身近なこの問題について考えていきます。
そもそもセルフネグレクトとは?
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