【必読】認知症になる人、ならない人
世の中には、認知症になる人がいる傍ら、認知症にまったくならない人もいます。私の祖父は晩年、認知症の症状がありましたが、ともに暮らしていた祖母は最後まで元気でした。この違いはどこから来るのでしょうか。
「生まれつき」「遺伝子で決まっている」と考える人もいれば、「自分の食べるものや行動次第で全て変わる」と信じる人もいるでしょう。実はどちらも完全に間違いとは言えませんが、正解とも言えません。答えはそうシンプルではないのです。
しかし、そこまで難しく考えすぎる必要もありません。科学が教えてくれることを紐解き、上手に整理すれば、その答えへたどり着けます。
「認知症になりたい人」はいないでしょうから、その答えを求めて書店で本を手に取った方もいるはず。しかし、その“スタート地点”が、すでに誤っているかもしれません。
書店の棚にはびこる“認知症情報”のワナ
私自身、健康関連の書籍には無縁でした。論文を読めば事足り、書籍にはあまり興味がなかったからです。ところが2年前、拙著『最高の老後』をリリースして以降、帰国のたびに健康書籍コーナーを覗くようになりました。
そこで目にしたのは、科学的根拠に乏しい情報ばかり。認知症関連の本には「○○で認知症が治る」「○○で脳がキレイに」といった、キャッチーなフレーズが並んでいました。
もちろん優れた本もありますが、大半は科学を置き去りにした内容。しかもそれらが数十万部売れている事実に、医師として胸が痛みました。
日々、多くの認知症患者さんやご家族と接していると、「このサプリが効くと聞いて……」「テレビで見た○○を試してみたい」といった声をよく耳にします。情報源を辿れば、やはり科学的根拠の乏しい書籍や番組に行き着くのです。
個々の診察で正しい説明に努めていますが、それでは限界があります。そこで、いっそ私自身が本を書き、正しい情報を一冊にまとめようと決意をしました。
それがこの度リリースする『認知症になる人 ならない人』です。
予防は“白黒”じゃない――リスクはグラデーションで変わる
世の中には「こうすると認知症になる」「こうすれば認知症にならない」と、白か黒かに分けた話があふれていますが、実際にはグラデーションの世界です。
私たちの身体や脳は、日々の生活習慣、環境、遺伝子、ストレスなど、無数の要素が絡み合い、リスクが積み重なることで確率が変動します。白黒ではなく、確率の動きと捉えることこそが予防への第一歩です。
日本では軽度認知障害も含めると、65歳以上の4人に1人に何らかの認知機能障害があり、今後も患者数は増え続ける見込みです。つまり、決して他人事ではなく、誰もが当事者または介護者になる可能性がある病気です。しかし、認知症患者さん全体のおよそ半数までは私たちの力で減らせる可能性があるとも考えられています。
だからこそ、誤情報に惑わされて大切な時間とお金を浪費するのではなく、科学的根拠に基づく方法で認知症リスクを正しく下げることが、何より大切です。
老年医学の専門医として、日本と米国の最前線で培った知見をもとに、いま必要な“本当に効く”知識だけを凝縮しました。
『認知症になる人 ならない人』、ぜひ手にとってください!
明日の自分を救うのは、この一冊です。
📅 講談社より6月11日発売
📍前作は販売開始後、即日在庫がなくなってしまいました。
🔔今作はぜひご予約を!
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