コロナ感染で“脳の老化”が2年分進む?

「コロナ感染で2年分“脳の老化”が進む」--そんなことを示唆する研究報告がありました。今回はその研究の詳細をご紹介していきます。
山田悠史 2025.05.14
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見えない敵が進行させる脳の老化

今回取り上げる研究(1)は、英国の大規模なデータ「UK Biobank」から、コロナに感染した626名と、年齢・性別・人種などを厳密にマッチングしたコロナに感染していない626名の計1,252名を対象にしています。その方たちからパンデミックの前後で採取した血液を比較しました。注目したのはアルツハイマー病に関連する「バイオマーカー」です。バイオマーカーというのは、カラダの中で起きている変化を客観的に教えてくれる“サイン”のことです。ここでは血液検査を用いていて、その結果がアルツハイマー病で脳に起こる変化をかわりに“サイン”として教えてくれるということになります。

この研究で用いられた検査では、脳内にたまるβアミロイドの前駆物質である「Aβ42」と「Aβ40」、そして「pTau-181」という値を測定しています。COVID感染がこれらの値にどう影響するかを調べたのです。

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続きは、1273文字あります。
  • 血液が教える認知機能への警告サイン
  • 私たちにできること
  • 参考文献

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