更年期に起きる「ホットフラッシュ」とは?
今回は更年期に起きやすい「ホットフラッシュ」とその対策について解説します。
山田悠史
2024.05.27
読者限定
皆さんはホットフラッシュ(”hot flashes”)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、更年期障害に特徴的な症状なのですが、ご自身や身近で実際に経験した方がいればイメージはしやすいでしょう。
この症状を理解するため、まずは「更年期」という言葉について整理をしておきましょう。「更年期」は、月経が終わりを迎える閉経の前後5年間、合わせて10年程度の期間を指す言葉です(1)。日本人は平均的にだいたい50歳前後で閉経を迎えますので、45歳頃から55歳頃がこの更年期にあたります。中には閉経が50歳よりも早いという方もいますので、早い人では40歳頃から更年期に入ることになります。
「更年期障害」は、この更年期に合わせて出てくる一連の症状により日常生活に支障をきたす状態のことを指します。日常生活に支障をきたさない程度の軽い症状の場合には、「更年期症状」と呼ばれています。
この記事は無料で続きを読めます
続きは、4536文字あります。
- ホットフラッシュとは?
- なぜ女性にだけ起こるのか?
- ホットフラッシュとの付き合い方
- サプリメントや治療薬は?
- ホットフラッシュ対策まとめ
- 参考文献
すでに登録された方はこちら